リゾチームは熱に弱い
卵は、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルなどをバランスよく含んだ、私たちの食卓に欠かせない栄養価の高い食品です。毎日の食事に手軽に取り入れられる一方で、栄養が豊富であるがゆえに、食中毒を起こす細菌にとっても増えやすい環境であることは、あまり知られていないかもしれません。
実は卵白には、リゾチームと呼ばれる酵素など、細菌の増殖を抑える働きをもつ成分が含まれています。これらは卵自身を守る役割を果たしていますが、熱に弱いという性質があります。そのため、加熱することで酵素の働きは失われ、調理後の卵は細菌に対する抵抗力が下がってしまいます。
だからこそ、加熱した卵だから安心、と油断するのではなく、調理後は早めに食べる、清潔な環境で扱うなど、ちょっとした心がけが大切です。卵の特性を知ることが、毎日の食事をより安全に楽しむことにつながります。
