01品質・安全性について
- 卵を割ったときに木くずのような小片が入っていました。
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それは「肉斑(ミートスポット)」と呼ばれるもので、卵の形成過程で卵殻の色の元になる粒子が卵の中に混入したものです。鶏の体内で作られた色素なので食べても問題ありませんが、気になる場合は取り除いてください。
- 卵白が白く濁っているのですが、大丈夫ですか?
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産みたての卵には炭酸ガスが多く含まれており、白濁の原因になります。これは新鮮な証拠であり、数日経つと透明になります。安心してお召し上がりください。
- 卵白に血が混ざっていました。
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親鶏に何らかのストレス(大きな音など)が一時的にかかった場合に、卵巣や輸卵管の毛細血管が破れて少量の血液が卵内に入り込んでしまうことがあります。
卵白全体に血液が多量に混入している場合は、食用をお控えください。 - 黄身についている白いひも状のもの食べても大丈夫?
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卵を割った際に見られる白いひも状の部分は「カラザ」と呼ばれます。カラザは卵黄を卵の中央に固定し、動いたり破損したりするのを防ぐ重要な役割を果たしています。
カラザの主成分はたんぱく質であり、抗菌作用を持つリゾチームを多く含んでいます。
その為、取り除かずに一緒に食べることが推奨されます。 - 卵の殻に小さな穴(針で刺したような穴)ができるのはなぜ?
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ピンホールは卵殻表面にある小さな突起が外部からの衝撃で剥がれ落ちたり、卵殻が作られる過程で気泡などの影響により、部分的に形成が不十分になることが原因で起こります。
02卵の取り扱い・保存について
- 家庭では卵は洗わない方が良いですか?
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現在、卵のほとんどは GP センター(洗卵選別包装施設)で洗卵して出荷されています。
しかし、汚れが殻の表面に残っている場合、それを気にして洗う人もいますが、洗うと気孔という小さい穴から雑菌と水が一緒に卵の中に入ってしまう可能性があります。殻に汚れがあった時は洗わずにふき取った方が鮮度が保てます。 - 賞味期限は何の期限ですか?
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市販のパック入り卵の「安心して生食できる期限」を示しています。
期限を過ぎた卵は加熱調理(70℃1 分以上、他の食材と一緒に調理する場合は 75℃1 分以上)して食べてください。
但し、常温で保存していた場合は腐敗していないかよく確認し、黄身が破れていたり臭いに異変があれば廃棄した方が安心です。
03ゆでたまごについて
- ゆで卵の黄身が黒ずんでいます。食べても大丈夫?
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これは、卵白の硫化水素と卵黄の鉄分が反応して暗緑色に変色する自然現象です。品質には問題なく、空気に触れると色が薄くなることもあります。